「即位の礼」を振り返る~世界の王室のロイヤルドレスアップ~

ライターPOINT DE VUE JAPON 編集部
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天皇陛下と雅子さまの即位から4年となる今日、今も多くの人の心に残る「即位の礼」を振り返ります。今回はご参列されたロイヤルファミリーの華麗なドレスアップをご紹介します。

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天皇陛下即位のお祝いに英王室のチャールズ皇太子をはじめ、170以上の国と地域から王族や首脳などが参列されました。
参列者には厳格なドレスコードがあります。男性は燕尾服、モーニングコート、紋付羽織袴又はこれらに相当するもの。女性はロングドレス、デイドレス、白襟紋付又はこれらに相当するものに勲章着用と、首相官邸のウェブサイトにて発表されております。厳格なドレスコードを守りながら、世界各国から集まった来賓たちの伝統的な衣装や美しいドレス、燕尾服の来賓の姿が話題になりました。

また、即位礼正殿の儀に参列した来賓を招いた祝宴、饗宴の儀では即位礼正殿の儀とは違う衣装で見事な気品に満ちた品格と豪華な装いでお祝いを祝福して下さいました。

チャールズ皇太子[イギリス]

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イギリス王室からはエリザベス女王の代理としてチャールズ皇太子が参列。チャールズ皇太子は11年ぶりの訪日となります。
燕尾服にホワイトタイの正礼装姿は、さすがの貫禄でした。ウエストコートも白で統一されています。燕尾服は19世紀中半以降の正装で “Evening”とも呼ばれています。燕尾服は白い蝶ネクタイを用いることからホワイトタイと呼ばれ、現在では男性の最上級の礼服とされています。
流石に本場英国の皇太子、最高級の燕尾服に名誉ある勲章がマッチングして英国紳士ならではの風格です。お仕立ての良さがしなやかにボディーラインにフィットし美しく、袖丈の長さも英国式に短めで袖口のシャツの白さがアクセントとなっています。
スラックスはジャケットと共地で側章は基本の2本使い。(1本も可能)裾はすっきりとしたモーニングカット。(シングルで後ろを長めにカット)ブラック・エナメルが輝いていました。

フレデリック皇太子とメアリー皇太子妃[デンマーク]

即位礼正殿の儀

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モータースポーツとパーティ好きな活動的な皇太子、左胸には数々の勲章が輝き凛々しいお姿です。
メアリー皇太子妃は、ロング・ケープとドレスが一体化されたデザイン。長身のボディーがこのドレスを演出しています。ケープが風に靡き、颯爽とご入場されました。
薄いパープル(ラベンダー・カラー)が美しいドレスでとても清楚でエレガントな印象を与えました。また、お花があしらわれたファシネーターとドレスのバランスも良く、小物使いは、濃いパープルでシャープにまとめあげています。

饗宴の儀

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メアリー皇太子妃は、ピンクのフロアレングスのドレス。きらめく輝きのあるケープは、ウエストをスッキリとみせたAラインのドレスを華やかな装いに導いています。また、このドレスはネックラインの美しさも表現しています。
アクセサリーにはケープと同色のクラッチバッグ「ルビー&ダイアモンド ネックレス ティアラ」で、より一層豪華な印象に。ティアラは1900年から1910年に作られたといわれているもので、ネックレスとしても装着できます。

フェリペ 6 世国王とレティシア王妃[スペイン]

即位礼正殿の儀

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何といっても1番の注目を集めたのが、スペインのレティシア妃。そしてフェリペ6世国王は2m近い長身で、ヨット選手としてオリンピックにも出場経験のあるスポーツマン。レティシア王妃は、イギリス王室のキャサリン妃と並びファッションアイコンと称され、世界中の女性の憧れの的。民間出身ということもあり、ファッション感覚も一般市民に近いオシャレ感があります。
この日にお召しになられたドレスは、とりわけ異彩を放つものでした。グリーンベースにピンクやホワイトの花柄のドレス、頭にはヘッドバンド型のものを。艶やかなドレス姿で、ひときわ視線を集めました。ドレスはスペインブランド、マティル・デ・カノのものです。そして、驚きはそのお値段、何と339ポンド(約4万7.000円)。ヘッドバンドとのコーディネートでより洗練された雰囲気になっていました。
白いネックレスとブレスレット、義母のエメラルドのイヤリングでコーディネートされ、厳かな儀式になぜか華やかな装いがマッチしていました。正にファションリーダーのレティシア王妃だからこそのマジックです。

饗宴の儀

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花模様の刺繍がエレガントなドレスは、キャロリーナヘレラにより制作されました。シンプルなシルエットのドレスですが、鮮やかなフューシャピンクとバラの刺繍が熱烈なインパクトを与えます。
スペイン王室に伝わるティアラ“フルール・ド・リ・ティアラ”で最高にゴージャスな装いに。1906年にスペイン国王アルフォンソ13世がビクトリア・ユージニア王妃に贈ったこのティアラは、ブルボン家のシンボルであるフルール・ド・リ(ユリ)が中央と両サイドに3つ施されているのが特徴です。ユリのモチーフは、ウエストのブローチにも輝いています。

ワンチュク国王とペマ王妃[ブータン]

即位礼正殿の儀

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ブータンでは、民族衣装の着用を法律で義務付けられています。
ワンチュク国王がお召の衣装は、紬の縞模様、色は深いオレンジ系の赤と明るい茶系のゴ(Goh)(男性の民族衣装はゴ)に、カムニ(長さ4.5m、幅90cmほどの布を左肩から右脇に斜めにかける礼装用の肩掛け)。カムニの色は身分によって色が分けられており、国王だけが装着できる橙黄(サフラン色)で凛々しく。また、ゴ(Goh)袖の白いカウスがきき色になっています。また、ロングの民族ブーツはカラフルな刺繍が施されています。
ピマ王妃が身にまとうキラ(Kira)は、ブータンで伝統的に着用される女性の民族衣装、一枚布を複雑に体に巻いてワンピースのように着用する形式です。(キラは長さ2.5m丈1.4m、幅45cm程度)色鮮やかなブロケード(縫取織、中部から東部の家庭で自作されている)を縫い合わせた厚手の一枚布を両肩に合わせ、ブローチ(コマ)で留めて腰に細い腰帯(ケラ)を締めて着付けます。ひし形模様の織りのマス模目の柄となっています。
また、トップスには袖口に花の刺繍が施された上着(テュゴ)をお召しです。赤ベースに華やかな刺繍が施されたストールとネックのスカーフの赤がポイントとなっています。

饗宴の儀

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夜にはボルドーとパープルの民族衣装のご夫妻、ワンチュク国王はゴ(Goh)の民族衣装にロングの民族ブーツ。黄色のカラー・アクセントはパープル系のカラーを見事にマッチさせていてとてもオシャレです。
また、世界最年少の王妃の装いは、豪華な金襴織の光沢感のある素材に花のモチーフの上着(テュゴ)、トルコ石があしらわれたボリューム感のあるネックレスとイヤリングで完璧な組み合わせに。ボトムは、パープル系の織物のキラ(Kira)をお召しです。ネックとカウスのターコイズ・ブルーのカラーを取り入れて、お二人のコーディネートは、素晴らしいものになりました。

フィリップ国王とマティルド王妃[ベルギー]

即位礼正殿の儀

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フィリップ国王は、ピーク・カラーの燕尾服。インナーのネックラインから中央にかけられた勲章のペンダントと左胸下の勲章が重厚感のある印象になっています。ウエストコートが中央をシャープに演出しています。近年最も国民から支持を受けているのが、マティルド王妃です。『ヴァニティ・フェア』誌のベスト・ドレッサーに選ばれたこともあるファッション・センスとエレガントな美貌で“ベルギー王室の宝石”と愛されています。
この日の装いは、淡いパステル・ピンクに身を包み、何とも気品に溢れています。ロング・ケープとロングスカートの組合せは、構築的なフォルムを作りだしモダンで洗練された印象に。大変、スタイリッシュなドレスです。ファシネーターとバッグは、同色のパステル・ピンクで統一しています。

饗宴の儀

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夜のドレスアップスタイルは、ゴールドの繊細なレースにラインストーンやスパンコールが施された上質なオートクチュール素材。ドレスの裏地は、シルク・サテンを使い、輝きの透け感を表現しています。上半身から続いた布がトレーンのように覆うデザインでシルエットにも注目を。ワンカラーコーデでオーラ満点に決めて、スクエアネックが美しいマティルド王妃のデコルテを演出。上品でエレガントなドレスは、王妃のブロンズヘアーの色合いとも大変馴染んでいます。
クラッチバック、ハイヒールもゴールドで統一。ゴージャスなティアラは、優美そのもの

カール16世グスタフ国王とヴィクトリア女王[スウェーデン]

即位礼正殿の儀

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世界で最も美しい王室ともいわれるスウェーデン王室。ベルナドッテ王朝第7代のグスタフ国王のパートナーには、現国王カール16世グスタフの長女で、現在王位継承権第1位のヴィクトリア王女がご参列になりました。
ヴィクトリア王女は、イェール大学で政治学を学び、卒業後は国連や軍で手腕をふるった才女。この日、女王は気品漂うロイヤルブルーのスレンダードレスを着用。ファシネーター、クラッチバッグと同色のグローブ。アシメトリーのお花のお帽子。左胸の勲章のブローチが、鮮やかなブルーにくっきりと印象的なアクセントに。

饗宴の儀

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ヴィクトリア王女が、夜に選んだドレスは、繊細で構築的にボディーにフットしたロングで、レースが美しいエリーサーブによるもの。ヌーディカラーのドレスでした。
“ローレル・リース・ティアラ”は、1900年頃にブシュロンによって制作され、代々スウェーデン王室に受け継がれています。ネックレスやイヤリングなどのハイジュエリーが眩いばかりに輝いていました。

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