チャールズ3世イギリス国王王妃になられたカミラ夫人 ~故エリザベス女王陛下のご遺志~

ライターPOINT DE VUE JAPON 編集部
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2022年の女王在位70周年の声明でエリザベス女王は、カミラ夫人をチャールズ皇太子が将来王位につく時には、カミラ夫人をチャールズの正式な王妃に認めてほしいと話しています。

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ダイアナ元妃の事故死の後、チャールズ王子と再婚しバッキンガムに入ったカミラ・ローズマリー(Camilla Rosemary)ほど、人気の無いプリンセスも珍しいことです。あの悲劇の主人公ダイアナ元妃から、ダイアナ元妃の夫君チャールズ王子を奪い、ダイアナ元妃を悲暎の底に突き落とした当の本人として、世界中からブーイングの対象になっていました。
しかし、エリザベス女王の今回の声明でイギリス国民の世論はどう変わっていくのかは未知数です。

エリザベス女王が大反対したものの、チャールズ皇太子は聞く耳もたず、堂々と再婚してしまう始末。エリザベス女王陛下が高齢にもなられてもチャールズ皇太子に王位を譲らなかったのも陛下の意地だとも言われ、未だにイギリス王室に潜むバッキンガムの公然のあの惨劇が思い出されます。

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ちなみに、カミラ夫人はチャールズ皇太子と再婚を果たし、自動的にチャールズが持っている数多くの称号を与えられ、カミラ夫人はウェールズ大公妃、コーンウォールス公爵夫人、チェスター伯爵夫人、ロスシー公爵夫人、カリック伯爵夫人、レンフルー男爵夫人、スコットランド大公殿下となり身分はPrincessとなっていたのです。

しかし、カミラ夫人は慣例に従えばウェールズ大公妃殿下となるところ、授与を辞退しました。それは元ダイアナ妃が、Princess of Walesとして慕われている国民感情に配慮したものだと言われています。
チャールズが英国国王に即位した時も王后陛下でなく、王配殿下の称号を使うと決められていましたが、国王の妻が王妃と呼ばれないのはイギリス王室の歴史には前例がないと指摘されていました。
イギリス王室のせめてものカミラ夫人へのケジメなのでしょう、チャールズ皇太子とカミラ夫人の再婚を容認する条件だったと未だに囁かれていました。

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エリザベス女王陛下の性格や、ご自分の13歳にして若かりしウインザー公に淡い初恋から、静かに愛を育み結婚し、苦難を2人で支え合い、95歳を超えても傍目にも羨む仲睦ましいお二人の一途な愛に生きてきたエリザベス女王陛下は、チャールズ皇太子とダイアナ元妃との壮絶な愛の確執に、カミラ夫人には良い印象を持っていませんでした。

しかし、チャールズ国王の時代に移りカミラ夫人のことで王室の禍根でいつまでも悩まされないよう、生前に故エリザベス女王自らその方向を示され、騒ぎが起きないようにと賢明な配慮を最後にお示しなさったのです。

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カミラ王妃も、ご自分の身分がエリザベス女王陛下のご生前に国王妃殿下の称号が与えられ、チャールズ国王と共にイギリス王室の繁栄に尽力される強い意志と決意が伺えます。そのことは敬愛する故エリザベス女王陛下のご遺志と認め、イギリス国民は国王と王妃両殿下をお支えされるものと安堵されています。私達もイギリスの更なる発展と、繁栄を読者と共に祈念致します。

5月7日のイギリス国王チャールズ3世とカミラ国王妃殿下との国王戴冠式で、今上陛下雅子皇后陛下との初めて出会いどんなお話しをされるのか、イギリス王室と150年に渡り親交が深い日本の皇室と新しいイギリス王室、日英の皇室外交と親睦に両国民は大いに期待したいと思います。

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