宝石の辿る運命物語は、時代により、所有される人々により、その運命は激しく揺れ、喜びと悲しさの狭間で寂しく標っていきます。宝石は永遠に生き続け、所有する人は有限の命、残された宝石は一人その移り行く運命の中で、寂しさを忘れようとするかのように、燦然と輝き続けるのです。世界の宝石の数奇な物語は、何時も一抹の悲しさを秘め、語り続けられます。
シャルレーヌ妃(モナコ)
Embed from Getty Imagesしなりのある茎がフロント部分に丸くフィットし、ペアシェイプのダイヤがその装節の最後についているという見事なジュエリー。これを作れるのは、もうあのメゾンしかありません。このジュエリーは、ロレンツ・バウマーとシャルレース妃のコラボ作品なのです。「私たちには、サーフィンという共通の趣味がありました。」と語るロレンツ・バウマー。このような背景があり、さらに波の泡から連想しダイヤモンドの泡と名付けられました。
Embed from Getty Images結婚式当日、ダイヤモンドがちりばめられたとても繊細な花模様の髪飾りをつけていたシャルレーヌ妃。ディナーの席では、アルベール王子から贈られたエイグレット(ティアラに代わるアクセサリー。頭のサイドやセンターを飾るジュエリーで、羽根飾りがついているのが特徴。)をつけ、赤十字のパーティではサファイアとダイヤモンドがちりばめられたネックレスを身に着けていました。まるでモナコのプリンセス達の伝統がそうであるように、見るたびに彼女のエレガントさは輝きを増しています。
キャサリン妃(イギリス)
Embed from Getty Imagesウイリアム王子との結婚式当日、ダイヤであしらわれたアカンサス柄のティアラをつけていました。このティアラは1930年、皇太后のためにメゾン・カルティエによって作られたものです。
マキシマ妃(オランダ)
Embed from Getty Imagesオランダ王室のウィレム・アレキサンダー皇太子と結婚されたマキシマ妃の指には、王室の名に敬意を表し、オレンジダイヤモンドの輝かしいエンゲージリングがはめられていました。オレンジ・ナッソー。