世界の王妃 ウェディングアルバム ~モナコ・グレース公妃編~

ライターPOINT DE VUE JAPON 編集部
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世界の王妃の愛と感動に溢れたウェディングセレモニー、その至福の表情やドレスの美しい佇まい、今回はモナコ王室・グレース公妃のアルバムをお届けします。

20世紀最大のシンデレラストーリーとして名高いのが、グレース・ケリーとモナコ大公レーニエ3世の結婚です。二人はカンヌ国際映画祭で出会い、恋に落ちました。27歳のグレース・ケリーは女優として人気絶頂期でしたが、1956年にモナコ王室に嫁ぎ世の中を驚かせました。

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1956年4月19日にモナコ大聖堂で執り行われたウェディングは、ハリウッド女優として人気絶頂だったグレース・ケリーに世界中が注目した、まさに一大イベントでした。600人のゲストと推定3億人もの世界中の視聴者が、神秘的で可憐、妖精のような美しさに溜息をついたものです。

世紀の結婚式は2回に分けて行われました。近親者のみを集めた4月18日の民事婚では、グレースはピンクのタフタドレスに白い手袋を着用しています。約600人が見守った翌日のモナコ大聖堂での儀式では、美しいレース仕立てのドレスに包まれて永遠の愛を誓います。

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この美しいドレスを制作したのが、アメリカのMGMスタジオのコスチュームデザイナー、ヘレン・ローズ(グレースが出演した映画『白鳥』、『上流社会』で衣裳デザインを担当)によるものでした。ヘアメイクもMGMが担当。
映画の一場面のような美しい花嫁の姿ができあがりました。ドレスは、総レースで製作され、10分袖の長袖に首回りも詰まったハイネックで、露出控えめの聖女風をイメージしています。総レースが気品溢れ、輝くような美しさを演出しています。裁縫師達は縫い目が見えないように、アンティークのベルギーレースを身頃に再刺繍し、さらに小さなパールを何百と縫いつけ、パーツはひとつひとつ組み合わせて制作されました。

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レースの身頃部分にはキャミソールがついています。トランスパロン的なシースルー感が美しく、スカート部分にもインナーが付けられていました。その上にフリル付きのペチコート、更にシルクファイユのプリーツスカート、最後にトレーンを着用しています。
ウエスト部分にはシルクファイユで作られたカマー・バンドをつけていました。スカートは、アイボリーのシルクファイユを使用していて、(400ヤード約366メートル以上生地)を使用したほか、100ヤード(約91メートル)のシルクレースも使われ、ロイヤルウエディングの贅沢感を引き出しています。

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ティアラの代わりにグレース王妃がまとったのは、ジュリエットキャップでした。
たくさんのケシ・パール、レースが施され、オレンジの花をモチーフにした、紙で作られた花輪もあしらわれていました。そして、円形のベールを特別にデザイン。ベールの端に小さな二羽のラブ・バードのアップリケが縫いつけられています。
ハイヒールは、レーニエ大公とほとんど背の高さが変わらなかったこともあり、2.5インチ(約6センチ)のパンプスを着用。デイビッド・エヴィンズのデザインによるもので、小さなパールとレースが縫いつけられています。また、左側のシューズにはデイビッド自身の、右側には妃の名前が型押しされていて、さらには幸運を呼ぶとされている1ペニー銅貨も忍ばせていました。

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20世紀中頃の敬虔な花嫁は、ブーケの代わりに聖書を持つことが多く、「MGM」はドレスだけでなく、聖書にもシルクやレース、パールを施しました。当日、妃は美しく飾られた祈祷書とスズランの小さな花束を手にしていました。
現在ウェディングドレスは、アメリカ・ペンシルベニア州の「フィラデルフィア美術館」に所蔵されています。

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