世界の王妃 ウェディングアルバム ~スウェーデン・シルヴィア王妃編~

ライターPOINT DE VUE JAPON 編集部
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世界の王妃の愛と感動に溢れたウェディングセレモニー、その至福の表情やドレスの美しい佇まい、今回は世界一美しい王室といわれるスウェーデン王室・シルヴィア王妃のアルバムをお届けします。

お二人は目の前に立ちはだかる障害を乗り越え1976年に晴れて結婚。1976年6月19日にロイヤルウェディングを行ったスウェーデンの現国王カール16世グスタフと現王女シルヴィア。

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王妃は、1972年に開催されたミュンヘン・オリンピックでグスタフ国王の担当コンパニオンに任命され、ここでスウェーデン王子として開会式に参席していたカール16世グスタフと知り合い、恋に落ちました。シルヴィア王妃は、6カ国語(スウェーデン語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・ポルトガル語・英語)が流暢に話せるスーパーウーマンの才女。王子は一目惚れして交際が始まりました。
しかし、スウェーデンの王室や国民に受け入れられませんでした。シルヴィアがスウェーデンではない異国の一般市民(母方はブラジル人で、幼いころはブラジルに住んでいた)だったこと、また王子よりも2歳年上で、さらに父親が戦時中にナチス党員であったことなどが理由のようです。結婚までに4年の期間を要しましたが、二人は目の前に立ちはだかる様々な障害を乗り越え、1976年に晴れて結婚しました。

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結婚式は、ストックホルムの大聖堂で行われ、晴れの日にシルヴィアがまとったのは、シンプルでエレガントなクリスチャン・ディオールのウエディング・ドレスでした。
丸首にAラインのシルエットで胸から裾にかけてのプリンセス・ラインにダーツが入っています。細身な袖がとてもスッキリとした印象を与えています。トレーンの脇には、レースがあしらわれ優雅さを際立たせます。

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ティアラは、スウェーデン王室の家宝であるカメオのティアラで、ベルギー国王レオポルド3世の娘ジョセフィーヌ・シャルロットにナポレオ・ボナパルトが贈った物でした。
また、この結婚式の前夜、スウェーデン出身の世界的ミュージシャンABBAが二人の結婚を祝して名曲『ダンシング・クィーン』をTVライヴで初披露し、この曲が世界的に大ブレイクするきっかけとなりました。

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当初、周囲からの猛反対を受けたシルヴィア王妃。2012年に新王女が誕生したスウェーデンですが、新王女の祖母にあたるシルヴィア王妃は、スウェーデンの王室で最も苦しく、困難な道を歩んできた方だといえます。
ロイヤルウェディングを迎えるまでに幾多の試練があり、ウェディングを終えてからも国民からなかなか受け入れられないという状況でした。しかし、明るい人柄、何事にも屈しない性格は徐々に国民の好感を呼び、現在では高い人気を誇る王妃となっています。

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