
ルクセンブルクの人口はわずか63万人。しかしこの国は世界に冠たる富裕大国です。北部は豊かな農業地帯、南部はその昔から鉄鉱石に恵まれ、世界有数の製鉄工業地帯が広がります。
さらに第二次世界大戦後には、欧州経済共同体(EEC)から現在の欧州連合(EU)に至るまで、常にその金融センターの役割を果たしてきた金融大国でもあります。国民1人あたりのGDPもここ十数年は世界一の座を誇っています。「小さな大国」を統治するアンリ大公は、英仏で高等教育を受けた後、政治·経済を学ぶためスイスのジュネーブ大学で学ばれましたが、ここに運命が待ち受けていました。それは、マリア·テレサ妃との出会いでした。革命によりキューバからアメリカへと亡命した富裕な一族の出身です。
二人は恋に落ち、アンリ大公は結婚を申し出ました。アンリ大公の母ジョゼフィーヌ·シャルロットは、この結婚に猛烈に反対しました。ベルギー王室から嫁いだ母は、「平民」との結婚には我慢ならなかったのです。しかし息子の熱意に根負けをし、アンリ大公とマリア·テレサ妃は1981年2月にご結婚されました。
その後、二人は4男1女の子宝にも恵まれています。マリア·テレサ妃は子育てと慈善活動に力をそそがれボランティア活動にも積極的に関わってきました。国内に障害者の支援団体を数多く立ち上げ、国連教育科学文化機関(ユネスコ)親善大使を務めるなどとても意欲的です。
そして、2000年10月からルクセンブルク大公夫妻としてこの国を統治することになりました。その5年後、マリア·テレサ妃には最後まで心を開くことがなく、義母ジョゼフィーヌ·シャルロットが亡くなりました。
現在、8人の子供と3人の孫に囲まれお幸せな人生を歩んでおられます。
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