デンマーク王室はヨーロッパにおいて最古の王室であり、現在の第54代国王まで多くの歴史を重ねてきました。
その古い歴史とは裏腹に、現在のデンマーク王室は気さくな雰囲気で有名な一家で、国民から絶大な人気を誇っています。
国民のみならず、海外でもデンマーク王室の魅力に惹きつけられる人は多くいらっしゃるでしょう。この記事にたどり着いたあなたも、その一人かもしれませんね。
それでは、デンマークの歴史を辿りながら、現在のデンマーク国王・国王一家・イケメンと噂の王子について詳しくご紹介いたします。
デンマークってどんな国?

デンマークは北欧諸国の一つで、スウェーデンの横にあるユトランド半島とその周辺の島からなる国です。デンマークの国としての歴史は965年から始まります。
14世紀にはカルマル同盟の盟主として北欧諸国最大の勢力を持つ大国でした。
しかし3か国連合王国であったスウェーデンとノルウェーが独立する際に、何度も撤退を迫られました。その際に、なんとか生き永らえたことで現在のデンマークは存続しています。
デンマークには港町として発展してきた歴史があり、首都のコペンハーゲンはデンマーク語で「商人の港」という意味を持つのです。
デンマークでは、「君臨すれども統治せず」という近代的な立憲君主制が採られていて、現在は第54代国王にマルグレーテ2世が即位しています。
世界にはおよそ28カ国の君主制国家がありますが、デンマークは特にオープンな王室として知られています。そのことが、国民からも愛される理由の一つとなっているのでしょう。
デンマークの国王一覧

世界でも日本に次いで2番目に長い歴史を誇るデンマーク王室ですが、これまでに54人の国王が即位しました。
デンマークのこれまでの歴史において、どのような国王が活躍していたのでしょうか。
それぞれに活躍した歴史を辿りながら、これまでのデンマーク国王についてご紹介します。
6世紀の国王
6世紀のデンマークはまだ国としては存在しませんでしたが、デンマークの先駆けとなる地を統治していたと考えられる国王がいました。フグレイクという人物です。
フグレイクはヨーロッパの文献に見られる最初のデンマークの王で、520年頃に船団を率いてフランク王国へ赴き、北部沿岸を襲撃したという記述が残っています。
また、フグレイクの血統は現在のデンマーク王室とは繋がりがないこともわかっています。
8世紀から10世紀の国王
この頃、西ヨーロッパのスカンディナビアやバルト海沿岸部には、海上の民として交易や略奪などを行うヴァイキングという武装集団が存在していました。
9世紀前後に船を率いて侵略などを活発に行いだしたことから、北欧史では8世紀から10世紀頃までをヴァイキング時代と呼んでいます。
ヴァイキング時代にもデンマークの先駆けとなる地を統治していた国王が存在しましたが、残されている情報が少なく、あまり詳しくは解明されていません。
わかっているだけで15人以上の国王が存在していましたが、当時の活躍などについては謎に包まれたままです。
ゴーム・デン・ガムレ家
ゴーム・デン・ガムレ家は、デンマーク最古の王朝です。事実上のデンマークの始祖であるゴーム老王(ゴーム・デン・ガムレ)が由来とされています。
ゴーム老王の統治後は息子のハーラル1世(ハーラル青歯王)が後継として即位し、10世紀にデンマークとノルウェーを統治しました。
それ以来、スヴェン1世・ハーラル2世・クヌーズ1世・ハーデクヌーズまでの6代の国王が統治後、後継者がいなかったことからゴーム・デン・ガムレ家は断絶しました。
金髪王朝
金髪王朝は1042年~1047年のわずか5年のみ存在した王朝です。
金髪王朝はノルウェーを統治した王朝ですが、当時デンマークとノルウェーでは同君連合が成立していたため、デンマーク史実としても記されています。
少し風変わりな王朝名ですが、これはノルウェーを最初に統治したデンマーク国王であるハーラル1世が美しい金髪だったことに由来するといわれています。
金髪王朝では、マグヌス1世が国王としてノルウェーを統治しており、善王として知られていました。
エストリズセン朝
エストリズセン朝は1047年~1375年まで続いた王朝です。
ノルウェー国王マグヌス1世がデンマークを統治したことで、スヴェン1世の孫であるスヴェン2世が挙兵し、デンマーク王としてエストリズセン朝を開きました。
その後、財政難などから国土を少しずつ手放しデンマークは一時衰退してしまいますが、エストリズセン朝最後の国王であるヴァルデマー4世によって国力が大きく回復されました。
ポンメルン朝
ポンメルン朝は1396年~1439年の間にデンマークを統治した王朝です。
エストリズセン朝最後の国王ヴァルデマー4世の子供であるマルグレーテが、デンマーク・スウェーデン・ノルウェーの北欧諸国でカルマル同盟を結びました。
マルグレーテは女性であったため国王として即位できなかったものの、事実上当時のデンマークを統治するほど大きな力を持っていました。
その際にエーリク7世がマルグレーテの摂政によりカルマル同盟の盟主として国王になったのです。
エーリク7世はマルグレーテが亡くなるまでは共同統治者としてカルマル同盟諸国を統治し、その後は財政難を救うため海峡税を課して国を潤しました。
しかしカルマル同盟締結後、スウェーデンが独立に向けて反乱を起こしだしたことでエーリク7世は退位を余儀なくされ、ポンメルン朝は43年で幕を閉じました。
パラティナーテ・ノイマルクト朝
エーリク7世が退位した後は、クリストファ3世がカルマル同盟の盟主を引き継ぎ、パラティナーテ・ノイマルクト朝を開きました。
クリストファ3世が子どもを遺さず早世してしまったため、パラティナーテ・ノイマルクト朝は1440年~1448年とわずか8年ほどで断絶しました。
オレンボー朝
オレンボー朝は1448年~1863年まで400年以上も続いた王朝です。クリスチャン1世をはじめ、16名の国王が即位しデンマークを統治していました。
この頃から、スウェーデンの独立運動が激化しクリスチャン1世の息子であるハンスは北欧諸国同盟を締結することでカルマル同盟の強化を図りました。
しかし、北欧諸国同盟も失敗に終わり、スウェーデンはオレンボー朝時代に独立することとなったのです。
領地を減らしつつも、16代目のフレゼリク7世まで、現在のノルウェーとデンマークを統治し続けました。
リュクスボー朝

リュクスボー朝はオレンボー朝が断絶した1863年から開かれ、現在も続いています。
クリスチャン9世・フレゼリク8世・クリスチャン10世・フレゼリク9世と続き、現在の第54代国王であるマルグレーテ2世へとつながります。
この時代にノルウェーも君主同盟を解消して独立したため、現在ではデンマーク一国を統治する国家となりました。
現在のデンマークは国民の幸福度がトップクラスだと知られていることから、善政が行われているとよくわかりますね。
現在のデンマーク国王はどんな人?

ここまでは、デンマークの歴史に触れながら歴代の国王について紹介しました。
衰退と繁栄を繰り返しながら長い歴史を刻み続けたデンマーク王室ですが、現在はどのような王室となっているのでしょうか。
ここからは、現在の国王とその一家についてご紹介します。
マルグレーテ2世は女王
Embed from Getty Images現在のデンマークでは、マルグレーテ2世という人物が第54代国王に即位しています。
マルグレーテ2世は女性であり、長い歴史を誇るデンマーク王室において、女王が誕生したのは初めてのことです。
2022年9月8日にイギリスのエリザベス2世が崩御したことにより、世界で唯一の女性君主となりました。
「神のご加護・国民の愛・デンマークの強さ(God’s help, the Love of the People, Denmark’s strength)」をモットーに、現在も精力的に公務にいそしんでいます。
美しい容姿と気さくな人柄から国民に絶大な人気があり、特に180cmの長身を生かした彼女のファッションには、海外のロイヤルファンからも注目が集まっています。
家系
マルグレーテ2世は、現在のリュクスボー朝を開いたクリスチャン9世の血統です。
1940年4月10日、デンマークの前国王であるフレゼリク9世とイングリッド・アヴ・スヴェーリェとの間に長女(第1子)として生まれました。
1967年6月10日、マルグレーテ2世はヘンリックと結婚し、二人の息子フレデリック王太子とヨアキム王子をもうけました。
略歴
出生当時、マルグレーテ2世は女児であったため王位継承権がありませんでした。
しかしフレゼリク9世が男児を授からず、国民の声も手伝い王位継承に関する改憲が行われたことで、13歳で推定相続人となりました。
当初はデンマーク女王になるつもりなどなく、次期王位継承者となった際にはひどく戸惑ったそうです。
しかし、1972年1月14日にフレゼリク9世が崩御したことにより、わずか31歳でデンマーク国王となりました。
即位から50年以上経った現在でも、マルグレーテ2世はデンマーク初の女王としてさまざまな公務にいそしんでいます。
国王一家はどんな人?

マルグレーテ2世をはじめ、国王一家はとても気さくな人柄で人気を集めています。
王族であるにも関わらず自ら車を運転してショッピングに出かけたり、マルグレーテ2世の王子たちはどちらも民間の女性と公共の場で出会い結婚したりしています。
デンマーク王室は他の王室とは異なり国民との距離が近く、とても開かれた王室として有名です。
このスタンスが国民からの人気を集め、デンマークを幸福度の高い国へと導いているのかもしれませんね。
次世代の国王はフレデリック皇太子
Embed from Getty Imagesデンマークの次世代の国王は、マルグレーテ2世の長男であるフレデリック王太子です。フレデリック王太子も、その気さくな人柄で国民から愛され支持を集めています。
フレデリック王太子は2004年にオーストラリア出身のメアリー王太子妃と結婚しましたが、二人の出会いはなんとオーストラリアのバーでした。
2000年のシドニーオリンピック観覧のためにオーストラリアを訪れていたフレデリック王太子が、たまたま入ったバーでメアリー王太子妃を見つけ、一目惚れしたそうです。
フレデリック王太子に声をかけられたメアリー王太子妃はその後1時間ほど談笑したそうですが、人から教えてもらうまで相手が王太子だとは気づかなかったそうです。
このエピソードからも、フレデリック王太子の気さくな人柄が伺えますね。
フレデリック王太子の人気も高いですが、メアリー王太子妃も国民や海外のロイヤルファンからよく注目を浴びています。
メアリー王太子妃は、イギリスで人気を博しているキャサリン妃と雰囲気やファッションが似ていることから人気が集まっているのです。
公の場に出てくる際には、高いファッションセンスを生かしたコーディネートで、国民や世界のロイヤルファンを魅了しています。
デンマーク王室にはイケメン王子がいると話題に!
Embed from Getty Imagesその気さくな人柄から人気を集めているデンマーク王室ですが、最近特に注目を集めているのが、ニコライ王子です。
ニコライ王子は、マルグレーテ2世の次男であるヨアキム王子と前妻のアレクサンドラ・マンリーとの間に生まれた長男です。
彼はその美しい容姿からイケメン王子として、国民のみならず世界のロイヤルファンからも注目を集めています。
長男のニコライ王子は直系王子ではないため、将来を考えて高校卒業後にモデルとしてデビューしています。
ファッションショーへの出演や雑誌の表紙を飾るなど、その容姿を生かして世界中の人々を魅了しているのです。
また、ニコライ王子の弟であるフェリックス王子も、SNSにアップされた写真からイケメン王子だと注目を集めています。
国王や王太子だけでなく、王子たちも魅力的なデンマーク王室。これからの活躍にも目が離せませんね。
デンマーク王室は日本の皇室に次ぐ長い歴史がある

国民だけでなく世界のロイヤルファンからも愛されるデンマーク王室ですが、日本の皇室に次いで2番目に長い歴史をもっています。
日本の皇室は6世紀ごろから125代も続く世界一長い歴史を持っており、デンマークは10世紀頃から現在まで1000年以上続く古い王室として有名です。
デンマークには、現在の国王一家が暮らすアマリエンボー宮殿をはじめ、フレデリクスボー城やクリスチャンスボー城など、歴史の象徴となる建造物がたくさん残されています。
54人ものさまざまな国王が統治し、繁栄や衰退を繰り返したことで、現在のデンマークが存在しているのです。
世界の王室をもっと知りたいときは

今回はデンマーク王室について詳しくご紹介しました。長い歴史や現在の国王一家など、これからも追いかけたくなるような魅力いっぱいの王室ですね。
世界にはまだまだたくさんの王室が存在します。その魅力は国民だけでなく、世界中のロイヤルファンを虜にすることでしょう。
当サイトでは世界の王室の魅力をたくさん掲載しています。ぜひ他の記事も参考に、世界の王室の魅力を堪能してくださいね。