エリザベス女王はコーギー愛好家だった!コーギーとの出会いから別れ・愛犬の現在までご紹介

ライターPOINT DE VUE JAPON編集部
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
LONDON, ENGLAND – MARCH 17: Britain’s Queen Elizabeth II looks at a Corgi dog as British television presenter Paul O’Grady (2nd R) looks on during the opening of the new Mary Tealby dog kennels at Battersea Dogs and Cats Home in London on March 17, 2015. (Photo by Ben Stansall – WPA Pool/Getty Images)

愛らしい見た目や人懐っこい性格から日本でもペットとして人気が高いコーギーはエリザベス女王にも長年愛されていた犬種です。

エリザベス女王はコーギーの愛好家としても広く知られており、女王の側にコーギーがいる姿もおなじみです。

コーギーは女王が幼少の頃から身近な存在であり、生涯に渡って女王の癒しとなっていました。

今回はエリザベス女王とコーギーのエピソードから女王のコーギー愛の深さを解説します。

コーギー愛好家として知られているエリザベス女王

世界的に有名なイギリス王室の女王だったエリザベス女王はコーギーの愛好家としても知られている人物です。

エリザベス女王の写真にコーギーが写っていることもよくあったため、女王の愛犬たちも度々注目されてきました。

2022年のエリザベス女王の葬儀の際にもコーギーたちの愛らしさが紹介され、女王亡き後コーギーたちがどうなるのかも注目されていました。

エリザベス女王が愛したコーギーたちとのエピソードをご紹介します。

コーギー犬はこんな特徴のある犬種!

エリザベス女王の愛していたコーギーとはどのような犬種なのでしょうか?

コーギーは可愛らしく品のある見た目から人気が高く、日本でも広くペットとして飼われています。

まずはコーギー犬の特徴をご紹介します。

コーギーの歴史

コーギーは古くからイギリスで飼育されていた犬種を祖先としており、長い歴史を持っています。

コーギーは主に下記の2種類に分類されます。

  • ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
  • ウェルシュ・コーギー・カーディガン

このうちカーディガンのルーツは紀元前にも遡り、紀元前1200年頃に中央ヨーロッパからイギリスの南ウェールズへと連れてこられたと考えられています。

ペンブロークも古い歴史を持っており、こちらは南ウェールズが原産という説や10世紀ごろにイギリスへ連れてこられたという説があります。

2種類のコーギーの祖先犬はどちらも主に牧畜犬として活躍していました。

賢く、小型ながら強靭で活発な性格だったこともあって牧畜犬として広く親しまれており、その中で交配が行われて現在のコーギーの姿になったといわれています。

コーギーの性格

コーギーは人懐っこく親しみやすい性格をしている犬種です。

また賢い犬種でもあるため飼い主の指示などにも従いやすく、ペットとしても飼いやすいといえるでしょう。

元々が牧畜犬だったこともあり日常的に運動をすることを好む傾向にあり、散歩や公園などで遊ぶことも好きな傾向にあります。

また感受性が強いのもコーギーの特徴の一つです。

飼い主の調子や雰囲気を敏感に感じ取り、それにあわせて振る舞いを変えることができるともいわれています。

コーギーの特徴

コーギーは通常の体長が30〜38cmほどと、犬の中では小型に分類される、短い足とピンと立った耳が特徴的な犬種です。

足は短いですが胴体や首周りなどはがっしりとした印象のある体躯をしており、体のラインがはっきりとしているのも特徴です。

茶色と白の毛並みも特徴的であり、毛色の風合いに愛くるしい顔つきが相まって全体的に可愛いらしい見た目をしています。

エリザベス女王のコーギー愛は母譲り

Embed from Getty Images

日本でもペットとして広く親しまれているコーギーは、エリザベス女王も大切なペットとして長年飼育していました。

エリザベス女王がコーギーをペットとするようになったのはなぜなのでしょうか。

その理由にはエリザベス女王の母親も関係しているようです。

続いてエリザベス女王とコーギーの関係性について解説します。

エリザベス女王とコーギー犬の出会い

エリザベス女王とコーギー犬の出会いはまだエリザベス女王が幼い頃のことでした。

エリザベス女王の両親もコーギーを愛しており、女王が幼い頃からペットとして身近な存在だったようです。

エリザベス女王が初めてコーギーを飼ったのは1933年に父親であるヨーク公からプレゼントされた「ドゥーキー」という名前のコーギーだったといわれています。

その愛らしさにエリザベス女王だけでなく、女王の妹であるマーガレット王女もコーギーに夢中となっていたようです。

まだ幼い女王がコーギー抱き抱えている写真もあり、幼少期からコーギーを可愛がっていた姿を知ることができます。

エリザベス女王と相棒のコーギー「スーザン」

生涯を通じて多数のコーギーを飼育していたエリザベス女王には、相棒ともいうべきコーギーがいました。

それは女王が大学生の頃にプレゼントされた「スーザン」という名前のコーギーです。

1944年、女王の大学での活躍を祝って女王の誕生日にプレゼントされたといわれています。

これ以降スーザンは女王の相棒として15年の月日をともに過ごしていました。

女王がまだ王女だった1947年、新婚旅行にもスーザンを同行させており、当時の新聞で女王夫婦とともにスーザンが列車に乗り込む様子が報じられています。

女王の写真の中にはスーザンとともに写っているものも多数あり、その姿からも女王がスーザンを大切にしていたのかを感じられます。

エリザベス女王とコーギー犬の繁殖のはじまり

エリザベス女王はスーザンと過ごすようになったことを契機に、コーギーをペットとして飼育するだけでなく繁殖にも取り組んでいました。

スーザンの血統のコーギーを60年以上にわたって繁殖させており、その血統は14代まで続いています。

こうしたエピソードからも女王のスーザンへの思いの強さが感じられるのではないでしょうか。

またエリザベス女王はコーギーとミニチュア・ダックスフントの交配種である「ドーギー」も作出しています。

これは女王のコーギーとマーガレット王女のミニチュア・ダックスフントが意図せず交配してしまったことがきっかけだといわれています。

この時に生まれた子犬を女王が気に入ったことをきっかけに交配を行ったことでドーギーが誕生したのです。

エリザベス女王の写真には必ずコーギー犬の姿が

Embed from Getty Images

長年に渡って多数のコーギーを飼育していたエリザベス女王は、常にコーギーたちに囲まれて生活していたといっても過言ではありません。

そのため住まいであるバッキンガム宮殿などで撮影されたプライベートな写真には必ずといってよいほどコーギーの姿が写っています。

女王自身がコーギーたちの散歩を行っている姿もおなじみです。

コーギーが写っていない写真の方が珍しく、コーギーは女王にとって非常に身近な存在だったことがわかります。

またプライベートだけでなく公務においてもコーギーがともに行動していることがあり、公務の写真にもコーギーが写っていることがあります。

陸路の移動だけでなく王室専用機での移動の際にもコーギーを連れていたこともあり、王女の側には常にコーギーたちがいました。

エリザベス女王の愛犬家エピソードはまだまだたくさん

エリザベス女王にとって非常に身近な存在だったコーギーですが、他にも愛犬家だからこそのエピソードが多数あります。

続いてエリザベス女王の愛犬家ぶりがわかるエピソードを紹介します。

シェフにコーギーの食事も依頼

エリザベス女王は愛犬たちの食事にも非常に気をつかっており、コーギーの食事をシェフに依頼していました。

コーギーたちにもバランスの良い食事を与えることを心がけており、コーギー専用のメニューもつくらせていたのです。

さらに食材にもこだわり、犬用の食品を使用していたほか、愛犬たちの好きなものを取り入れていたといわれています。

コーギー専用のルームも完備

エリザベス女王はコーギーたちが生活する空間にもこだわっており、コーギー専用のルームを完備していました。

バッキンガム宮殿の一室をコーギールームとして設け、一頭ずつ専用のカゴベッドの中で眠れるようにしていたのです。

コーギールームにはカゴベッドのほかにも散歩用のグッズなどもあり、さらにこのルームには召使いが2人ついていたといわれています。

愛犬家やブリーダーとの集まりへの参加やシェルターを訪問

エリザベス女王は自身の愛犬を大切にするだけでなく、愛犬家やブリーダーとの集まりに参加したり、シェルターを訪問したりといった活動もしていました。

保護活動にも取り組んでいたため、女王が動物保護施設を直接訪問し支援も行っていたのです。

2018年にスーザンの血統を継ぐコーギーを看取る

エリザベス女王は相棒であったスーザンの血統を長年繁殖させていましたが、2018年にその血統を継ぐコーギーを看取っています。

エリザベス女王はスーザンの血統による繁殖を60年以上行っていました。

その血統を受け継ぐ14代目のコーギー「ウィロー」は15歳で亡くなり、これによりスーザンの血統は途絶えています。

エリザベス女王が長年続けたコーギー犬の繁殖をやめた理由

Embed from Getty Images

長年繁殖を行っていたエリザベス女王ですが、2015年に繁殖をやめたことを明かしています。

女王がコーギーの繁殖をやめた理由は自身の年齢を考え、コーギーを残して逝くこととなるのを心配してのことだと報じられています。

繁殖をやめたことを明かした2015年の時点で女王は89歳でした。

女王は新しく子犬が産まれても子犬が成長し寿命を全うするまで自分が面倒を見ることができなくなることを懸念していたのです。

繁殖をやめて以降はそれまでに繁殖させていた犬たちのほか、家族からプレゼントされたペットとともに過ごしていました。

セーラ元妃から贈られたミックとサンディー、ドーギーのファーガス

自身でコーギーの繁殖をしていたエリザベス女王ですが、愛犬の中にはセーラ元妃からプレゼントされた犬も含まれていました。

それがコーギーの「ミック」「サンディー」、ドーギーの「ファーガス」です。

セーラ元妃はエリザベス女王の第三子のアンドルー王子の前妻であり、女王とは離婚後も良好な関係が続いていました。

ミックとファーガスはエリザベス女王の夫であるフィリップ殿下が体調を崩して入院していた際、女王が寂しくないようにとセーラ元妃がプレゼントした犬です。

残念ながらファーガスは5ヶ月で亡くなってしまいましたが、その1ヶ月に女王を元気付けるためサンディーをプレゼントしています。

2022年に女王が亡くなって以降、ミックとサンディーはセーラ元妃に引き取られています。

エリザベス女王のことをもっと知りたいなら

今回はエリザベス女王と彼女の愛したコーギーについて解説しました。

エリザベス女王はコーギーをペットとして飼育するだけでなく繁殖にも熱心に取り組んでいました。

愛犬たちの食事や過ごす環境にもこだわっていたエピソードからは愛犬への愛の深さが感じられるのではないでしょうか。

エリザベス女王は他にも意外なエピソードが多数ある魅力的な人物です。

ぜひ他の記事も読んで女王の魅力を探ってみてください。

(Visited 58 times, 1 visits today)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP