
ムハンマド皇太子は度々日本を訪れており、度々話題になっています。しかし、ムハンマド皇太子に関して詳しく知らない方も多いでしょう。
サウジアラビアの皇太子ですがなぜここまで注目されるのかというと、政治の面で大きな影響力を持ち、様々な改革を行なっているためです。
今までサウジアラビアでは行われていないような政策を次々に行っています。実質的に政治の実権を握り首相とまで上り詰めたムハンマド皇太子ですが、実は長男ではないのです。
ムハンマド皇太子の人柄や生い立ちなど気になる方へ、わかりやすくご紹介します。また、サウジアラビア王室に関しても少し触れていきましょう。
私たち日本人にとって大きな影響がある、経済や貿易関連でも重要なサウジアラビアとの関係も合わせて解説します。
ムハンマド皇太子はどんな方?
ムハンマド皇太子はサウジアラビアの皇太子です。彼はサウジアラビアの最高指導者の王国長子であり、国家の外交・内政・経済・安全保障に関して大きな影響力を持っています。
2017年に汚職容疑で王族の一部を含むエリート層の拘束が相次ぎました。これを主導したのもムハンマド皇太子だといわれています。
皇太子は、ここ数十年のサウジアラビアではあまりみられなかった方法で、王位継承者としての権力基盤を固めてきています。そのようなムハンマド皇太子ですが実は日本好きといわれているのです。
アニメも好きでアニメ制作会社も所有しています。政治家としての面だけでなく人柄も気になりますね。生い立ちやこれまでの実績なども合わせてご紹介します。
ムハンマド皇太子の生い立ち
Embed from Getty Imagesムハンマド皇太子はサウジアラビアの国王と第3夫人のもとに生まれました。兄弟が多く、国王の家系であり、政治や法律などに関して学生時代から学んでいます。
他にもムハンマド皇太子のプロフィールや政界に入るきっかけなどをご紹介します。
プロフィール
1985年8月31日にサウジアラビアで生まれました。サルマン国王と第3夫人の間に生まれ、男だけで7人の兄弟がいます。具体的には第1夫人に5人、第2夫人に1人息子がいます。
上に優秀な兄がいたため、王族としての要職は兄たちが引き継ぐと思われていましたが、ムハンマド皇太子は頭角を現し次期国王と呼ばれるようになりました。
そのような実力者ですが親日家でアニメが好きといわれています。ゲーム「キング・オブ・ファイターズ(KOF)」開発会社SNKを買収するなどゲームやアニメに関心があり、日本とも意外な関係があります。
ムハンマド皇太子は、日本のゲームメーカー任天堂の株式を5.01%に当たる約650万株保有し任天堂株第5位の大株主です。日本の経済に大きな影響があるとわかります。
民間企業から政界入りまで
ムハンマド皇太子はキング・サウード大学法律学部卒業後、数年間民間で働きます。その後、内閣のための専門家委員会でコンサルタントを務めました。
2009年12月15日、リヤード州知事だったサルマーンの特別顧問として政界入りを果たします。
同時期に、リヤード競争委員会事務総長やキング・アブドゥルアズィーズ公共財団会長の特別顧問・リヤード州のアルビル社会評議委員など多くの役職に就任しています。
ムハンマド皇太子の略歴
ムハンマド皇太子は政界入りを果たした後、様々な政策に取り組んでいます。主な略歴を紹介します。
- 1985年8月31日にサウジアラビアで生まれる
- キング・サウード大学で法学を専攻し卒業
- サウジアラビア王国の外交大使を務める
- 2015年に最高指導者に就任する
- サウジアラビアでのエネルギー政策を改革する
- サウジアラビアでの文化や社会の改革を進める
- サウジアラビアでの人権問題に取り組む
- 言論の自由を少しずつ改善するよう努める
- サウジアラビアでの文化や社会の改革に力を注ぐ
特にエネルギー政策は注目を集めています。元々サウジアラビアは石油の輸出が主な収入でした。しかし石油依存からの脱却を目指す政策を行うなど斬新な政策を打ち立てています。
他にも汚職容疑で王族の一部を含むエリート層の拘束を行うなどでも話題になりました。これまでにない改革を行い、サウジアラビアの発展に尽力しています。
ムハンマド皇太子は様々な顔を持つ
Embed from Getty Imagesムハンマド皇太子は、次期国王として様々な顔を持っています。王太子・首相・経済開発評議会議長としての活躍などをご紹介します。
王太子として
2017年6月、サルマーン国王の勅命により当時の王太子が解任され、ムハンマド皇太子が王太子へ昇進し王位継承権を得ました。
サウジアラビアの皇太子であり、国政の実権を握っています。彼は、サウジアラビアでの軍事・外交・内政・経済・安全保障に関する権限を持っています。
首相として
王太子へ昇格と同時に第一副首相となり、2022年9月27日サルマーン国王の勅令によりムハンマド皇太子は首相に昇格しました。
サウジアラビアでは国王が首相を兼任することになっていましたが、今回の内閣改造で国王ではないムハンマド皇太子が首相になったことは異例でした。
首相だけでなく経済開発評議会議長・王宮府長官も兼任しています。
経済開発評議会議長として
経済開発評議会議長は、サウジアラビアでの経済開発に関する最高の責任者です。彼は、サウジアラビアでのエネルギー政策を改革し、サウジアラビアでの文化や社会の改革を進められます。
同年8月31日から9月2日まで訪日し、上皇(当時天皇)・天皇(当時皇太子)・安倍晋三前総理大臣・稲田朋美元防衛大臣と会談し、経済・安全保障分野で協力に関する覚書を交わしていました。
他にも各国と様々な経済政策を行っています。
ムハンマド皇太子の家系
ムハンマド皇太子は、サウジアラビアの次期国王といわれていますが、実は上に多くの兄たちがいます。第3夫人の子供であり、兄弟が多いので家系図に関してご紹介します。
父はサルマーン7代国王
ムハンマド皇太子の父親はサルマン7代国王サルマン王です。彼は、2015年に前サルマン王のアブドゥラズイズ3代王が退位した際に、王位を継承しました。
サルマン7代国王は、サウジアラビアでの文化や社会の改革を進めました。サウジアラビアでは以前、車を運転できませんでした。
しかし、サルマン7代国王が自動車運転を許可する国王令を出し、女性が車を運転するようになりました。女性の行動範囲が広がり、移動面で男性に依存するしかなかった女性の自立度が上昇したといわれています。
祖父は初代国王
ムハンマド皇太子の祖父である初代国王アブドゥルアズィーズ・イブン・サウードは、サウジアラビアを建国した国王です。彼は、1931年にサウジアラビア建国を宣言し、1953年に死去しました。
初代国王は、サウジアラビアを建国した後に勃発した世界大戦にも参戦しており、激動の時代を過ごします。第二次世界大戦ではイギリスやアメリカ合衆国などの連合国側として行動しました。
アメリカなどの協力を得ながら自国内の油田開発を行い、財源を確保し現在の石油貿易の礎を築きました。体格にも恵まれ武力に優れていたといわれています。
また、正確な記録は残っていませんが多くの女性と結婚したといわれています。サウジアラビアは血縁関係を重視するため、王族の血を残す必要があったのです。
妻が41人もおり、最後に産まれた息子は国王が71歳の頃だったそうです。
ムハンマド皇太子は日本との交流も多い
Embed from Getty Imagesムハンマド皇太子は安倍元首相や岸田首相などとの会合を度々行っています。また、貿易に関してもサウジアラビアとは深い交流があるのです。
前述した通り親日家でアニメや漫画の文化に関心があるだけではなく、政治的な面から日本との交流をご紹介します。
安倍首相(当時)との会談
ムハンマド皇太子は、日本の首相である安倍晋三(当時)とも会談を行っています。2020年に安倍元首相はサウジアラビアを訪問し、ウラー市郊外において会談を行いました。
笑顔で握手する写真も公開されており、和やかな雰囲気が見て取れます。会合は各国や中東の軍事情勢に関する話などを行なったようです。
安倍元首相からは石油の安定供給への感謝を述べ、それに対しムハンマド皇太子は日本の石油安定供給へ協力的な姿勢をみせてくれたといわれています。
岸田首相との交流も
ムハンマド皇太子と岸田首相も交流があります。2022年3月15日、午後6時10分から約15分間電話会談を行なったのです。
ウクライナ情勢などに関する会談を行なったといわれています。実はこのときが初めての全和会談ではなく同年2月にも行っています。経済面や軍事面など度々連絡し、情報共有しているようです。
エネルギー資源を始めビジネスの相手
サウジアラビアは石油大国で、日本も多くの石油を輸入しています。石油が無いと製造業が打撃を受け、日本の生産や収入が激減してしまうでしょう。
また、日常生活にも石油を使用する製品が多く、生活にも影響が出てきます。そのため、サウジアラビアは日本にとって大切な貿易相手です。
しかし、日本とサウジアラビアの関係はそれだけではありません。前述しましたが、ムハンマド皇太子はゲームやアニメなどに関心があり、ゲーム会社の株を多く所持しているなど日本経済に大きな影響を与えています。
ムハンマド皇太子とサウジアラビアは日本にとっても大切な国
サウジアラビアは、日本にとっても大切な国であり、日本とサウジアラビアとの関係は非常に深いです。その1つの要因として、日本が消費する原油の大半を生産する国で、日本でも多くの石油を輸入しています。
日本は、世界最大の石油消費国であり、その石油の大半を輸入するサウジアラビアとの関係は非常に重要です。
他にも、日本の企業がサウジアラビアと協力しインフラ整備を行う場合が多く、様々なかかわりがあります。今後もサウジアラビアとの関係が重要になってくるでしょう。
ムハンマド皇太子が再び来日する可能性もあるため、サウジアラビア王室の動向から目が離せません。
サウジアラビア王家についてもっと知りたい方はこちら

ムハンマド皇太子について紹介してきました。ムハンマド皇太子は現サウジアラビア首相で次期国王です。
エネルギー政策では石油依存の脱却を試みるなど、これまでにない取り組みを次々と行っています。日本の文化にも理解が深く、親日家として知られています。
石油の貿易国として日本社会と深い関係がある、サウジアラビアの王家に関して気になる方はぜひ本サイトをご覧ください。各国の王室に関する情報をわかりやすく紹介しています。
サウジアラビア王家に関して興味があるならば、ぜひ本サイトの他の記事も読んでみてくださいね。