イギリス国王は歴代何人?イギリスの成り立ちや国王一覧・現在のチャールズ3世陛下のプロフィールも詳しく解説します

ライターPOINT DE VUE JAPON編集部
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長い歴史をもつイギリスでは、歴代何人の国王が存在していたかご存じでしょうか。イギリスの歴史の中では、王朝や国王が数多く入れ替わってきました。

本記事では、イギリスの歴代国王や成り立ちなどについて詳しく解説しています。本記事を読むことで、イギリス国王の歴史に関する知識が身につけられるでしょう。

イギリスの歴史や国王について興味のある方は、ぜひ本記事をチェックしてみてください。

イギリス国王は歴代何人?

イギリス王室の始まりは、11世紀だといわれています。フランスを起源とするノルマンディ公ウィリアムがイングランドに侵攻し、ウィリアム1世として国王になりました。

それ以降のイギリスは、国家や王朝が目まぐるしく変化していきます。ノルマン朝から始まり、プランタジネット朝やヨーク朝など、様々な王朝が実権を握りました。

ここで主に紹介するイギリス国王は、現在のイギリスであるグレートブリテン王国が成立してからの国王です。グレートブリテン王国成立以降、歴代13人の国王が存在しています。

イギリスの成り立ち

グレートブリテン王国には、元々4つの国がありました。イングランド王国・ウェールズ公国・北アイルランド・スコットランド王国です。

イングランド王国にウェールズ公国が併合されたのは、1283年のことです。当時はプランタジネット朝のエドワード1世がイングランド王国の国王でした。

1541年、テューダー朝のヘンリー8世が、アイルランド王国の国王を兼任します。しかし、アイルランド王国が併合されたわけではありませんでした。

1603年、スコットランド国王であったジェームズ6世が、イングランド王国の国王にジェームズ1世として即位します。

1707年、ステュアート朝のアン女王がイングランド王国とスコットランド王国を合併しました。ここからグレートブリテン王国の歴史が始まります。

1801年、グレートブリテン王国はアイルランド王国と正式に合併します。しかし、1922年に南アイルランドが連合王国から分離し、現在のイギリスとなりました。

イギリス国王一覧

グレートブリテン王国成立以降、13人の国王がイギリスを統治してきました。なお、その間に王朝も変化しています。

ここでは、現在のイギリス国王以外の12人の国王を紹介します。

アン

アン女王は、グレートブリテン王国の最初の女王となった人物です。「ステュアート朝」の国王として、1702年に即位しました。

即位当時、グレートブリテン王国は成立していませんでした。1707年、合同法によってイングランド王国とスコットランド王国が併合され、グレートブリテン王国が成立します。

アン女王は1714年に崩御しました。1701年に制定された王位継承法によりカトリック教徒は国王になれないと定められたため、ステュアート朝の国王は途絶えることとなります。

ジョージ1世

アン女王の後に即位したのは、「ハノーヴァー朝」のジョージ1世です。アン女王の遠縁の親戚にあたります。1714年に即位しました。

ドイツ出身であったジョージ1世は、英語をほとんど理解できませんでした。そのため、政治は政府に任せることになります。

これを機に、イギリスの政治は首相が実権を握る責任内閣制へと変わり始めます。当時は、イギリスの最初の首相といわれるロバート・ウォルポールが政治の実権を握りました。

ジョージ1世は1727年、67歳で崩御しました。

ジョージ2世

ジョージ2世は、ジョージ1世の息子です。1727年にイギリス国王に即位しました。

ジョージ2世の治世では内閣や議会が実権を握り、国王が政治に関与することは少なかったようです。これにより、イギリスでは立憲君主制の確立が進みました。

ジョージ2世は1760年に崩御しました。

ジョージ3世

ジョージ3世は、ジョージ2世の孫にあたります。ジョージ2世の息子であるフレデリック・ルイスが病死したため、1760年に孫のジョージ3世が国王に即位しました。

ジョージ3世の治世では、イギリスは多数の戦争に参加しました。当時のイギリスは勢力を拡大し多くの植民地をもっていましたが、アメリカ独立戦争などで手放すこととなります。

また、1801年合同法によりグレートブリテン王国とアイルランド王国が合併し、グレートブリテン及びアイルランド連合王国となりました。

ジョージ3世はそれまでのイギリス国王よりも長い期間イギリスを統治しています。1820年に崩御するまでのおよそ60年間、国王であり続けました。

ジョージ4世

ジョージ4世は、ジョージ3世の息子です。1820年に国王に即位しました。

国王に即位する前は、摂政王太子として活躍していました。当時の国王は精神疾患で統治がままならなかったため、摂政王太子時代からジョージ4世が実権を握っていたといいます。

晩年のジョージ4世は、病気に苦しめられました。1830年に崩御したため、国王として統治した期間は10年間という短いものでした。

ウィリアム4世

ウィリアム4世は、ジョージ3世の息子です。第3子として誕生し、兄の崩御を受けて1830年に国王に即位しました。

即位当時が65歳と高齢であったため、ウィリアム4世の治世は長く続きませんでした。1837年に肝硬変のため崩御します。

ヴィクトリア

ヴィクトリア女王はジョージ3世の息子の1人娘で、前国王ウィリアム4世の姪にあたります。1837年に即位しました。

ヴィクトリア女王の治世では、イギリスは経済・技術などの面で大きな飛躍を遂げました。世界各国の植民地化も進め、世界中にイギリスの権威を広げることとなります。

イギリスが目覚ましい発展を遂げたこの時代は、ヴィクトリア朝と呼ばれます。ヴィクトリア女王の治世はおよそ63年にも及びました。

ヴィクトリア女王は、1901年に崩御します。また、彼女の崩御とともに、ハノーヴァー朝も終わりを迎えました。

エドワード7世

エドワード7世は、ヴィクトリア女王の息子です。1901年の即位に伴い、王朝名を父・アルバートの家名からサクス=コバーグ=ゴータ朝」に変更しました。

エドワード7世は外交において活躍しています。日英同盟・英仏協商・英露協商を結び、戦争が次々と勃発する中、各国との交流を行いました。

しかし、イギリスの内政は混乱していました。保守党と自由党の対立が激化し、エドワード7世は過労で体調を崩す中公務に追われたといいます。

公務を続けた結果、エドワード7世は気管支炎によって1910年に崩御しました。およそ9年間という短い在位期間でした。

ジョージ5世

ジョージ5世はエドワード7世の第2王子として誕生しました。兄は病死したため、ジョージ5世は父の崩御に伴い、1910年に国王に即位することとなります。

ジョージ5世の治世では第1次世界大戦の最中にあり、イギリスとドイツの仲が冷え込んでいました。

そのため、ドイツ由来であった王朝名の「サクス=コバーグ=ゴータ朝」を改名し、城の名にちなんで「ウィンザー朝」としました。ウィンザー朝は現在も続いています。

また、1919年にアイルランド独立戦争が勃発しました。戦争の終結に伴いアイルランド自由国が成立し、南アイルランドがイギリスから独立しました。

ジョージ5世は様々な病気を患い、1936年に崩御します。

エドワード8世

エドワード8世はジョージ5世の長男として生まれました。父の崩御に伴い、1936年にイギリス国王となります。

即位当時、エドワード8世は結婚していませんでしたが、アメリカ人女性であるウォリス・シンプソンを王妃に迎え入れようとします。

しかし、シンプソン夫人は結婚しており、イングランド国教会では離婚が認められていませんでした。そのため、エドワード8世は国民から大きな反発を受けます。

このことから、エドワード8世はシンプソン夫人と結婚するために国王を退位することとなりました。在位期間は325日で、歴史上最も短い期間となります。

ジョージ6世

ジョージ6世はジョージ5世の息子で、エドワード8世の弟です。兄が退位したことにより、1936年に即位しました。

ジョージ6世の治世では、第2次世界大戦が勃発しました。戦時中苦しむ国民に国王は親身になって寄り添い、ときには鼓舞して国民の支えとなったとされています。

多くの国民に慕われたジョージ6世は、1952年に崩御しました。

エリザベス2世

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エリザベス2世は、前国王ジョージ6世の第1子として誕生しました。父が1952年に崩御したことで、25歳の若さで女王に即位することとなります。

エリザベス2世の在位期間は、歴代イギリス国王の中で最長です。在位期間はおよそ63年で、その間内政や外交など様々な公務を行いました。

エリザベス2世は高齢になっても、公務に積極的に取り組みました。その真摯な姿から多くの国民に愛され、慕われる存在だったといわれています。

2022年9月8日にエリザベス2世は崩御し、多くの国民が別れを惜しみました。

現在の国王チャールズ3世陛下のプロフィール

現在のイギリス国王であるチャールズ3世陛下は、1948年11月14日に生まれました。前女王のエリザベス2世とフィリップ王配の第1子です。

チャールズ3世は王太子時代の1981年にダイアナ元妃と結婚しました。2人の間には、ウィリアムとヘンリーの2人の王子が誕生しました。

しかし、結婚生活は上手く行かず、1993年に離婚することになります。ダイアナ元妃は王室を離脱し、1997年に交通事故によって亡くなりました。

その後、チャールズ3世は元より関係をもっていたカミラ夫人と再婚します。カミラ夫人は現在王妃として、国王の公務を支えています。

2022年9月8日、エリザベス2世の崩御に伴いチャールズ3世が国王に即位しました。即位当時の年齢は73歳で、歴代国王の中で最高齢となっています。

歴代国王の在位期間はどのくらい?

歴代国王の中で最も在位期間が長いのは、エリザベス2世です。70年と214日もの間、女王としてイギリス王国を統治し続けました。

この記録は、世界的に見ても長期の在位期間となっています。フランス国王のルイ14世が72年と110日在位した記録に次いで、長期在位君主の世界第2位です。

最も在位期間が短いのはエドワード8世です。離婚歴のある女性と結婚するために、325日という短い期間で退位しました。

グレートブリテン王国成立前の国王は?

グレートブリテン王国成立前のイギリスは、ウィリアム1世をはじまりとして、数多くの国王が統治してきました。その歴史は1066年〜1702年のおよそ635年間にも及びます。

成立前最後の国王であったのが、オランジュ家のウィリアム3世です。ステュアート朝の血を引く人物で、妻のメアリ2世とともに共同統治を行いました。

しかし、ウィリアム3世には子どもがいませんでした。ウィリアム3世の崩御後は、メアリ2世の妹であるアンが即位することとなります。

イギリスは長い歴史で王朝が何度か変わっている

長い歴史の中で、イギリスの王朝は何度も変化していきました。はじまりはノルマンディ朝で、プランタジネット朝・ランカスター朝・ヨーク朝・テューダー朝と続きます。

その後、ステュアート朝に変わります。ステュアート朝のアン女王がグレートブリテン王国を成立させました。

アン女王の崩御後はハノーヴァー朝に変わり、その後はウィンザー朝に移ります。ウィンザー朝は現在の国王に引き継がれています。

イギリス王室をもっと知りたいときは

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