イギリス王室は犬がお好き?エリザベス女王の愛犬・ロイヤルファミリーのペット・コーギーたちの現在について迫る

ライターPOINT DE VUE JAPON編集部
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「イギリス王室といえばコーギー」というイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。

そのおかげもあってか、コーギーはロイヤル犬として人気の犬種となり、現在でもその人気は続いています。

かつてエリザベス女王は「コーギーは家族」とおっしゃっており、在位期間におよそ30匹以上のコーギーと時を共にしてきたそうです。

今回は、イギリス王室の方々が可愛がる愛犬たちにフォーカスしてご紹介します。

イギリス王室は犬がお好き?

Embed from Getty Images

イギリス王室は、犬好きとして有名です。それぞれに愛犬がおり、皆が可愛がっている様子が度々話題を集めます。

イギリス王室では、古くから愛玩用として犬が飼育されてきました。

その中でも特にコーギーが愛されるようになったのは、やはりエリザベス女王が影響しているといえます。

きっかけはトーマス・ヘンリー・シンというイギリス貴族(後の第5代バース侯爵)の屋敷へ訪問したことです。

エリザベス女王は、そこで飼育されていた2匹のコーギーに心を奪われ、恋をしたといいます。

程なくしてエリザベス女王の父君であるジョージ6世は、サリー州のロザベル犬舎からコーギー犬「ドゥーキー」をプレゼント。

その後もう1匹のメスのコーギー「ジェーン」も迎え入れ、その後現在に至るまでイギリス王室ではコーギーが愛されるようになったのです。

エリザベス女王の愛犬は?

Embed from Getty Images

エリザベス女王の愛犬は、みなさんご存知のようにコーギーです。

イギリスでもその事実は非常に有名であり、ロイヤルドッグとして親しまれています。イギリス王室に関連するお土産では、コーギーを象った商品が並ぶほどです。

ここでは、エリザベス女王が生涯可愛がり続けてきた愛犬たちとの歴史を振り返りましょう。

幼いころから犬に囲まれて育つ

エリザベス女王は、幼いころから犬に囲まれて育ってきました

あるイギリス貴族の家を訪問した際、そこで飼われていたコーギーに心を奪われ、その様子を見たエリザベス女王のご両親がコーギーを2匹用意したことから始まります。

妹であるマーガレット王女と一緒に、直接お世話をしてたいへん可愛がっていたそうです。

当時その他にも、ゴールデン・ラブラドールやゴールデン・レトリバーが数匹とチベタン・マスティフが1匹、コッカー・スパニエルが1匹いました。

多くの犬に囲まれて育っていたことが垣間見えます。

誕生日にプレゼントされてコーギーが大好きに

Embed from Getty Images

18歳のお誕生日のときには、父君であるジョージ6世からコーギーをプレゼントされました。エリザベス女王にとって、正真正銘初めて所有するコーギーです。

そのコーギーは「スーザン」と名付けられ、たいへん可愛がられていたといいます。

スーザンは、エリザベス女王が女王に即位した際や、夫であるフィリップ殿下と結婚した際も時を共にした愛犬です。

人生の節目を共に過ごした家族として、格別の思いを抱いていたことでしょう。15年という長い犬生を過ごし、その血筋はその後も長く受け継がれていきました。

在位中30匹以上の犬を飼っていたとされる

エリザベス女王は、在位70年もの間で30匹以上の愛犬を飼われていました。

スーザンの血を受け継ぐコーギーは2018年に亡くなってしまいましたが、片時も愛犬がいないときはなかったといいます。

犬の寿命は長くても15年〜20年程。代替わりを繰り返しながらも、繁殖を続けて血筋を途絶えさせないようにしていたそうです。

最後まで犬に囲まれて暮らす

Embed from Getty Images

エリザベス女王が崩御される最後のときまで、愛犬はそばに居続けました。

女王の足元に必ずコーギーがいる様子から、かつてのダイアナ妃は「ムービングカーペット」と呼んでいたそうです。

スーザンの血を受け継ぐコーギーがいなくなっても、エリザベス女王のそばにはダックスフンドとコーギーのミックス犬が数匹いました。

愛犬がいないときは片時もなく、常にエリザベス女王の相棒・癒しとなっていたのです。

2021年には、また2匹のコーギーがアンドルー王子から贈られました。快活な犬達で、よくホーム・パークを散歩していた姿が目撃されています。

ロイヤルファミリーのペットたち

子供、犬

エリザベス女王だけでなく、イギリス王室では様々なペットが家族として可愛がられています。ここでは、ロイヤルファミリーが愛するペット達をご紹介しましょう。

チャールズ国王はジャック・ラッセル・テリア

Embed from Getty Images

チャールズ国王は、ジャック・ラッセル・テリアを2匹飼育なさっています。

ジャック・ラッセル・テリアは小型犬ながらも、多くの運動量を持つパワフルな犬であり、負けず嫌いな性格です。

2匹のジャック・ラッセル・テリアは「ベス」と「ブルーベル」と名付けられ、一緒に公務をこなす様子も度々話題を集めます。

2020年には動物保護施設の銘板を除幕するお仕事も担当し、賢いことでも有名です。

ウィリアム皇太子はイングリッシュ・コッカー・スパニエル

イングリッシュ・コッカー・スパニエル

ウィリアム皇太子は、2011年にイングリッシュ・コッカー・スパニエルを1匹飼育なさっていました。

イングリッシュ・コッカー・スパニエルは、好奇心が旺盛で活発な犬種です。忠誠心が強く、飼い主に非常に従順であることからペットとしても人気です。

ウィリアム皇太子が飼育していたイングリッシュ・コッカー・スパニエルの名前は「ルポ」。残念ながら2020年に亡くなったことが判明しています。

しかし、ルポが亡くなる前に新しい子犬を家族として迎え入れていたことが明らかになりました。ルポと同じ黒のイングリッシュ・コッカー・スパニエルだそうです。

アン王女はイングリッシュ・ブルテリア

Embed from Getty Images

エリザベス女王の長女であるアン王女は、イングリッシュ・ブルテリアという犬種を飼育なさっています。

イングリッシュ・ブルテリアは個性的な顔つきが有名で、元々は闘犬であったため獰猛な一面もあることが特徴です。

実際、アン王女が飼育されているイングリッシュ・ブルテリアもエリザベス女王のコーギーを襲い、重症を負わせて安楽死を選ばざるを得なくなったこともあります。

他にも何度か他の犬や人を襲うことがあったため、現在では犬の精神科治療を受けることで対策をしています。

ヘンリー王子とメーガン妃はビーグル

Embed from Getty Images

ヘンリー王子とメーガン妃は、ビーグル犬を家族として迎え入れています。

元々メーガン妃が飼育していた愛犬のうち1匹を、結婚を機にアメリカからロンドンへ来る際に一緒に連れてきたそうです。

2022年には新たに7歳のビーグル犬をアニマルシェルターから引き取っており、他に黒のラブラドールと3匹で暮らしています。

元気にリスを追いかけまわす日常を過ごしているそうです。

エリザベス女王のコーギーたちは現在どうしてる?

Embed from Getty Images

エリザベス王女が崩御された今、気になるのが残されたコーギーの現在について。これまで可愛がられてきたコーギーの行方はどうなったのでしょうか。

コーギーたちがどうなるのかが国民の関心事に

エリザベス女王は、コーギー2匹・ミックス犬1匹・コッカースパニエル1匹を残し崩御されたとされています。

人生最後のときまで愛犬たちと共に過ごし、国葬の際も愛犬たちは最後にお見送りをしていたそうです。

エリザベス女王が格別の愛情を注いできた愛犬たちの引取り先に対し、国民が関心を集めています。

次男アンドルー王子が引き取ったとされる

コーギーのミックはアンドルー王子から、サンディはアンドルー王子の娘二人からプレゼントされた犬です。

この2匹は、エリザベス女王の夫であるフィリップ殿下が入院中に、元気を出してもらう目的で贈ったといいます。

現在、エリザベス女王の愛犬たちは次男のアンドルー王子が引き取ることがわかっています。

アンドルー王子の元妻であるサラもこの件に関わっていることが判明しており、エリザベス女王の愛犬たちはこれからも可愛がられることでしょう。

バッキンガム宮殿にはコーギー専用の部屋が!

バッキンガム宮殿

エリザベス王女が一度に飼育されていた犬の数には変動がありますが、多い時には13匹近く飼育されていたこともあるようです。

コーギーに格別な愛情を注いでいたエリザベス王女は、コーギーが快適に過ごせるように、バッキンガム宮殿にコーギー専用の部屋を作っていました。

王室御用達のジャーナリストによると、それぞれの愛犬に専用のベッドがあり、毎日エリザベス王女自らがシーツを変えていたのだそうです。

食事には新鮮な食材を使用し、チキンやステーキなどをシェフが用意していました。

ときにはエリザベス女王が自ら食事を与えることもあったそうで、愛情の深さが垣間見えます。

フィリップ殿下との新婚旅行にも犬を同行していた

Embed from Getty Images

エリザベス女王の愛犬たちへの愛情は底知れず、実はフィリップ殿下との新婚旅行にも愛犬を同行させていたそうです。

この行動に「新婚のお二人よりも先に列車に乗り込んだ」「仲睦まじい新婚カップルにコーギーが一緒に行動している」と、複数のメディアが取り上げるほど注目を集めました。

実はこのとき同行していたコーギーとは、父君であるジョージ6世からプレゼントされたコーギー「スーザン」です。

スーザンはこの他にもエリザベス女王が即位される際も時を共にしており、思い入れが深いコーギーといえます。

エリザベス女王が晩年に繁殖をやめた理由

Embed from Getty Images

エリザベス女王は、初めて自分が所有するコーギーとして父君からプレゼントされた「スーザン」を非常に大切にされていました。

スーザンが亡くなっても、スーザンの血筋を途絶えさせないようにするため、積極的に繁殖を繰り返していたことで知られています。

そのため、エリザベス女王が飼育されてきたほとんどのコーギーやミックス犬はスーザンの血統です。

しかし、エリザベス女王が90歳になったときには、コーギーの繁殖をやめることにされたそうです。

なぜなら、ご自身が亡くなった際に若いコーギーを残してしまうのは悲しいから。ご自身の愛するコーギーのことを何度も家族であると述べるエリザベス女王らしい配慮でした。

エリザベス女王の相棒であるコーギーは、時として癒しとなり、彼女の心の支えとなっていたのでしょう。

イギリス王室について知りたいなら

イギリス

イギリス王室では古くから多くの犬が家族として迎え入れられ、愛されてきました。

今ではイギリス王室関連の土産物で定番の商品になるほど、ロイヤル犬の魅力が広く知れ渡っています。

特にエリザベス女王のコーギー好きについては度々話題になり、崩御された今、多くの方がその後を心配されていたことと思います。

しかし、現在ではアンドルー王子に引き取られており、幸せに生活していることでしょう。

当サイトでは、イギリス王室に関わる様々な情報をお届けしています。他にも、様々な国の王室や皇室について多くの記事をまとめていますので、ぜひ他の記事もご覧ください。

(Visited 111 times, 1 visits today)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP