「即位の礼」を振り返る~夜のハイライト「饗宴の儀」~

ライターPOINT DE VUE JAPON 編集部
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天皇陛下と雅子さまの即位から4年となる今日、今も多くの人の心に残る「即位の礼」を振り返ります。今回は夜のハイライトとなる華やかな「饗宴(きょうえん)の儀」についてご紹介します。

天皇陛下が皇后さまとともに祝宴に臨んで即位を披露し祝福を受けられる儀式、「饗宴の儀」が22日、皇居宮殿で執り行われました。「即位礼正殿の儀」のあと、一度お住まいの赤坂御所に戻っていた天皇皇后両陛下は「饗宴の儀」に臨むため、午後7時前に再びお住まいを出て半蔵門から皇居に入られました。

天皇陛下はえんび服を着用し、「大勲位菊花章頸飾」という最高位の勲章などを身につけられています。また皇后さまはローブデコルテというロングドレスを着用し、上皇后さまから受け継いだティアラや勲章を身につけられています。
そして午後7時20分すぎ、宮殿の「竹の間」に入られ、「饗宴の儀」が始まりました。「饗宴の儀」は国事行為として行われる「即位の礼」の儀式の1つで、合わせて計4回行われました。

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チェコ/アンドレイ・バビシュ首相ご夫妻 Embed from Getty Images
タイ/プラユット首相ご夫妻

1回目の22日は255人が参列、国内の参列者は7人、外国の参列者は164の国や機関などの代表者ら248人でした。「竹の間」では、両陛下がおよそ1時間にわたって出席者から順番に挨拶を受けられました。
1回目の「饗宴の儀」に出席する外国の元首や王族などには天皇皇后両陛下から記念品として純銀製の「ボンボニエール」が贈られました。「ボンボニエール」とは、金平糖などの菓子を入れるふた付きの容器で、皇室では明治時代以降、皇族の結婚式といった慶事の祝宴などの出席者に贈る習わしがあります。「ボンボニエール」は丸みを帯びた形で、直径6センチ、高さは3センチほど。表面には前回と同じように菊の御紋と「鳳凰」の模様があしらわれています。中には色とりどりの金平糖が入っています。
また、「即位礼正殿の儀」が行われた「松の間」では儀式で使われた「高御座」と「御帳台」を出席者たちが見学する機会も設けられました。

その後、出席者は皇族方とともに食事会場の豊明殿に移り、午後9時すぎ食事会が始まり和やかに歓談が行われました。このあと両陛下は出席者との別れのあいさつを交わされ、「饗宴の儀」は午後11時20分ごろ終了。両陛下は午後11時44分ごろ、お車で皇居を出発してお住まいの赤坂御所に戻り22日の全ての日程を終えられました。

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