「即位の礼」を振り返る~皇后になられた雅子さま~

ライターPOINT DE VUE JAPON 編集部
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天皇陛下と雅子さまの即位から4年となる今日、今も多くの人の心に残る「即位礼正殿の儀」を振り返ります。今回は即位礼正殿の儀での皇后雅子さまの凛としたお姿にスポットを当ててご紹介します。

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即位礼正殿の儀は午後1時からスタートしましたが、あれだけ強く降っていた雨が直前に止み、曇天から薄日も差し、虹が現れてきました。高御座に立つ天皇陛下の「おことば」に続いて安倍晋三首相の「祝詞」があり、万歳三唱に合わせて北の丸公園から陸上自衛隊の礼砲が撃たれました。天皇皇后両陛下のお覚悟が感じられる式典、天皇陛下の穏やかでかつ雄々しい表情が印象的でした。そして、皇后雅子様のお顔にも凛としたものを感じました。多くの国民が、これからの両陛下に期待と安堵の気持ちを抱きました。天皇陛下は玉座「高御座」でお言葉を述べられ、その隣の「御帳台」に立たれる雅子様ですが、御帳台の帳が開いた時は緊張感がただよう表情を浮かべられていました。

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多くの女性の注目を集めたのは、皇后様と女性皇族方が身につけられた十二単。(女性皇族の十二単のご着用は、即位儀礼と結婚の際に限られています。)雅子様は、一番上の御唐衣が白と萌葱色。その下の薄紫色の表着には、雅子様のお印「ハマナス」の紋が入っていました。平成のご即位礼のときの皇后陛下とほとんど違いがありませんが、紫と萌黄が唐衣と表着というように入れ替わっています。全体としては非常にやわらかい感じで、新しい十二単の方向性がみうけられました。

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雅子様は午前5時に起床されており、宮殿「竹の間」で「饗宴の儀」が始まったのは午後7時20分過ぎのこと。すでに14時間が経過し、心身ともにお疲れと思われます。しかし、その表情は正殿の儀での緊張した面持ちから一転、素晴らしい笑顔でリラックスしたご様子でした。雅子様の国際的なセンスある立ち振る舞いは国民にとって大変誇らしくも思え、そして長期の療養生活か、本格的にご公務に復帰されたという背景もあり、国民は皆暖かな眼差しで雅子様を応援しています。


皇后になられましてますます多忙となられ、ご公務でのファションにも関心が集まります。この度の即位礼正殿の儀に伴う様々なシーンでは、雅子様の自然体且つお人柄からくる温かさと教養を感じ取れます。皇后にふさわしい風格のようなものさえ垣間見えます。優しい雰囲気で人々を魅了する雅子様は、海外メディアも高く評価し注目が集まっています。令和の時代と共に明るい未来に向かって新皇后の新たなるご活躍が期待されています。

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皇后になられてからホワイト系のお召し物を選ばれることが増えた雅子さま

幼少期から海外で生活を送られ、才女として、大変活動的にお過ごしになられた雅子様は、ハーバード大学からキャリア外交官へ、外務省職員から皇太子妃へと華麗なご経歴の持ち主です。
雅子様は、国際親善に取り組むことに大きな使命感を感じていらっしゃいます。一度目標を定めると、実現のために努力を惜しまない方ですが、すでに新時代への目標もいくつかお持ちのようです。
それを一言で言い表すなら“愛される皇后”、国民と共にある皇室よりもさらに一歩国民に近づき、多くの声を聞きたいという思いから国民に親しまれ、愛される天皇皇后像です。

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「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」の祝賀式典に臨んだ天皇陛下と皇后雅子さま

多くの公務をしっかりとこなされる為に、その場、その場でのファションへのこだわりや気の使い方は、大変なものがあります。雅子様はお召し物やお帽子の身に着け方ひとつにしても、「お好きでよろしいのですよ」と担当者が伝えても、どのように身に着けることが一番正しいのか、何度もお尋ねになられるそうです。皇后というお立場になられ、もっと雅子様らしい、雅子様でないと着こなせないような装いにチャレンジして頂きたく思います。
これから日本は、益々国際化時代となります。日本を代表されるオシャレでファッショナブルな皇后を、国民は期待しています。

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