「即位の礼」を振り返る~祝賀パレード「祝賀御列の儀」~

ライターPOINT DE VUE JAPON 編集部
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天皇陛下と雅子さまの即位から4年となる今日、今も多くの人の心に残る「即位の礼」を振り返ります。今回は祝賀パレード「祝賀御列の儀」の様子をご紹介します。

「祝賀御列の儀」は、天皇が広く国民に即位を披露し祝福を受ける儀式で、祝賀パレードにあたるものです。令和元年10月22日午後3時半から「即位礼正殿の儀」に続いて国事行為として行われる予定でしたが、台風19号による甚大な被害を受けて11月10日に延期されることになりました。

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天皇皇后両陛下は、午後3時にオープンカーで皇居・宮殿を出発し、午後3時半ごろ、赤坂御用地にあるお住まいに到着されました。
パレードのコースは、皇居・宮殿→祝田橋→桜田門→国会議事堂正門前→憲政記念館前→国立国会図書館前→平河町→都道府県会館前→青山一丁目交差点→赤坂御所を通る、全長約4.6km。沿道の人たちの祝福を受けながら通り抜けられました。

沿道では自衛隊や警視庁の音楽隊などがお祝いの音楽を演奏し、パレードを盛り上げました。先頭は、警視庁の白バイで、その後ろを官房長官の車、そして総理大臣の乗った車が走り、宮内庁長官と皇室の儀式や外国交際を担当する宮内庁の式部官長の車が続き、両陛下の乗られるオープンカーは、車列の中央よりやや前寄りに位置。前後を白バイ5台とサイドカー3台に囲まれて走行。続いて、秋篠宮ご夫妻の車が走り、その後ろに宮内庁の側近部局の幹部や内閣官房副長官を乗せた車が続きました。

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今回のパレードで使用されたオープンカーは、トヨタの高級車センチュリー(3代目)。色は「神威エターナルブラック」で、塗装が何層にも重ねられたボディーはなめらかな漆黒が鏡のように輝きを放っています。菊のご紋のプレートや天皇旗が取り付けられ、ナンバープレートは「皇10」で、この日のために特別に設置されたものです。トヨタ自動車の「センチュリー」を特別に改造して屋根を取り払うなどしたもので、政府が8000万円の予算を計上し、儀式に向けて調達したものです。

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天皇陛下は、燕尾服に大勲位菊花章頸飾を着装されました。皇后雅子様は、格式の高い光沢感のあるオフ・ホワイトのローブ・デコルテ、衿には、1枚1枚が花びらのようにあしらわれた装飾がされて風に靡きながらひらひらと揺れ、とてもエレガント。
天候にも恵まれ、ティアラが日差しにあたり輝いていました。雅子様が目を潤まされていたことが、印象的でした。両陛下とも満面の笑みで沿道の人々に手を振られました。

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