女王エリザベス2世は2022年9月8日崩御しました。エリザベス2世はイギリス史上最長在位の君主としても有名で、彼女の死は世界中に衝撃を与えました。
そんな女王エリザベス2世の夫「フィリップ殿下」をご存知でしょうか。あまり詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではエリザベス女王の夫、フィリップ殿下についてご紹介していきます。生い立ち・エリザベス女王との出会い・4人の子供達について、解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
エリザベス女王の夫はどんな人?
エリザベス女王の夫はエディンバラ公爵フィリップ王配(Prince Philip, Duke of Edinburgh)です。
日本では「フィリップ殿下」と呼ばれることが多く、彼は1921年に生まれ、2021年に没されています。彼は1947年にエリザベス女王と結婚しました。
それ以来彼は常を支えるために数多くの公務に同行しました。
また彼はイギリス王室を代表して、143以上の国を海外訪問し、様々な国際的なイベントや組織を支援するために活躍してきました。
幼少期
フィリップ殿下はギリシャ王国のイオニア諸島のコルフ島で1921年6月10日に誕生しました。父はギリシャ王子アンドレアス、母はアリキ妃の第5子長男として生まれました。
フィリップ殿下の生後一年ほどして、ギリシャでクーデターが発生し、その後1924年の4月国民投票により王政が廃止されたのです。
フィリップ殿下一家はフランスへと亡命しました。1928年に渡英しチームスクールに入学、1933年からはドイツのシューレ・シュロス・サレムへ進学したのです。
その後、1939年フィリップ殿下はダートマス海軍兵学校へ進学しました。
海軍
フィリップ殿下はダートマス海軍兵学校に進学した後、イギリス海軍に入隊しました。
彼は海軍でキャリアを積み、将来的には海軍提督への出世も期待されていました。
1939年第二次世界対戦勃発後、フィリップ殿下は戦艦ラミーズ・戦艦ヴァリアントに乗艦します。1942年7月には海軍中尉に昇進し、駆逐艦ウォリスで先任将校として勤務しました。
1952年には海軍中佐に昇進していましたが、エリザベス2世の即位に伴い海軍を退役しました。
婚約
第二次世界大戦中の1941年頃から、フィリップ殿下はエリザベス2世との文通を通じて愛情を育んでいったといわれています。
1947年7月9日にエリザベス2世との婚約が発表されました。
フィリップ殿下のプロフィール・略歴
Embed from Getty Imagesフィリップ殿下は1921年6月10日にギリシャ王国のコルフ島で誕生しました。ここからは、プロフィールを詳しくご紹介していきます。
プロフィール
フィリップ殿下は、イギリス王族の1人であり、女王エリザベス2世の王配(女王の配偶者)です。彼は、1921年6月10日ギリシャ王国のコルフ島で誕生しました。
彼の家系はギリシャおよびデンマーク、ノルウェーの王家であるグリュックスブルク家です。1939年、彼はイギリスのナヴァロ・カレッジで軍事学を学び始めました。
その後第二次世界対戦が勃発したため彼はイギリス海軍に入り、海軍技術士として働きます。そして、1947年に彼はイギリス女王エリザベス2世と結婚します。
彼はイギリス王族の新しいメンバーとして、「フィリップ殿下」の称号を受けました。
彼は海外の王室への訪問や様々なイベントに出席し、公的な儀式等を担当するとともに、家族のチャリティー団体や非営利団体を支援する活動を行いました。
略歴
- 1921年6月10日ギリシャ王国のコルフ島で誕生
- 1928年渡英、チーム・スクール入学
- 1933年ドイツのシューレ・シュロス・サルムへ進学
- 1939年ダートマス海軍兵学校へ入学、その後イギリス海軍に入隊
- 1942年海軍中尉に昇進
- 1947年エリザベス2世と婚約
- 1947年11月20日エリザベス2世と結婚
- 1948年11月14日チャールズ王子誕生(当時)
- 1950年8月14日アン王女誕生
- 1952年エリザベス2世即位
- 1960年2月19日アンドルー王子誕生
- 1964年3月10日エドワード王子誕生
- 2017年5月4日公務引退
- 2021/04/09ウィンザー城にて崩御
フィリップ殿下の出身地や生い立ちは?
フィリップ殿下はギリシャ王国のイオニア諸島のコルフ島(ケルキラ島)で生まれました。
フィリップ殿下は、ギリシャおよびデンマーク、ノルウェーの王家であるグリュックスブルク家の出身です。
彼の祖父にはギリシャ王ゲオルギオス1世、曽祖父にデンマーク王クリスチャン9世、高祖父にロシア皇帝ニコライ1世がおり、由緒正しき良家の血を引いています。
フィリップ殿下の若い頃はイケメンだと話題
フィリップ殿下は若い頃から魅力的な外見を持っていたといわれています。
彼は海外訪問や様々なイベントの出席、公的な儀式を担当するとともに家族のチャリティー団体や非営利団体を支援する活動をしていました。
甘いマスクと、そのスタイルの良さからフィリップ殿下は人気があり、多くの人々から愛されていたのです。
フィリップ殿下の子供は?
Embed from Getty Imagesフィリップ殿下はエリザベス2世と結婚し、4人の子供をもうけました。詳しくご紹介していきましょう。
チャールズ3世
チャールズ3世は1948年11月14日に誕生しました。彼は2022年9月8日のエリザベス2世の崩御に伴い、新国王チャールズ3世として即位しました。
彼はクラレンス・ハウス育ち、ケンブリッジ大学で学んだ後、イギリス海軍・イギリス空軍に入隊しました。
その後彼は、芸術・環境保護・農業・教育・建築などの幅広い分野に強みを持ち多くの活動をしています。
アン王女
アン王女は、1950年8月15日に誕生しました。学生時代はケント州の寄宿学校、ベネンデン・スクールで学びました。
乗馬を得意としており、21歳の時ヨーロッパ馬術選手権大会個人の部で優勝するほどの腕前を持ちます。
ヨーク公爵アンドルー王子
ヨーク公爵アンドルー王子は1960年2月19日に誕生しました。彼は軍人としても知られておりバッキンガム宮殿での王室の公務を果たす傍ら、海軍でも活躍しました。
1991年には海軍を退役し、その後は商業的な活動や王室の任務を担当しています。また、教育や環境保護に関する慈善活動にも積極的に取り組んでいます。
ウェセックス伯爵エドワード王子
ウェセックス伯爵エドワード王子は、1964年3月10日に誕生しました。エドワード王子はウェセックス伯爵としても知られています。
彼はケンブリッジ大学ジーザス・カレッジ校卒業後、バッキンガム宮殿での王室の業務を果たすかたわら、テレビプロデューサーとしても活躍しました。
1999年には自身のテレビプロダクション会社を設立し、その後も王室との任務を兼任しながらテレビ番組のプロデュースを行っています。
また、教育や環境保護に関する慈善活動にも、積極的に取り組んでいるのです。
エドワード王子は妻であるセーラー王女と共に子育てを楽しんでおり、王室のメンバーの中では、比較的プライベートな生活を送っているようです。
エリザベス女王とフィリップ王子の出会いは?
Embed from Getty Imagesエリザベス女王とフィリップ殿下の出会いはどのようなものだったのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
エリザベス女王の一目惚れ
エリザベス2世とフィリップ殿下は、1939年に当時13歳のエリザベス女王が、家族で旧王立海軍大学を見学した際に初めて出会ったとされています。
当時18歳のフィリップ殿下がエリザベス女王をエスコートしたのです。その際にエリザベス女王が一目惚れし、二人の恋が始まったのではないかといわれています。
文通でのやり取り
恋に落ちたエリザベス2世とフィリップ殿下は文通でのやり取りを経て、愛を深めていったといわれています。
イギリス王室のスポークスマンは、エリザベス2世とフィリップ殿下が旅行中や別居中であった際は手紙や電報でやり取りをしたと述べています。
エリザベス2世とフィリップ殿下が行った手紙や電報でのやり取りは、彼らが長年夫婦として一緒に暮らしたことを示す証拠であり、彼らの関係が愛情深かったことを示しているのです。
フィリップ殿下からプロポーズ
しっかりと愛を育んでいたお二人は1946年、スコットランドのバルモラル城にて、フィリップ殿下からエリザベス2世へプロポーズの言葉が贈られたとされています。
しかし、フィリップ殿下がエリザベスに妻にプロポーズした場面は一般的には詳しく知られていません。
1947年7月10日バッキンガム宮殿からイギリス国民に向けてお二人の婚約が発表されました。
王室の一員として積極的に公務にも取り組む
フィリップ殿下は王室の一員として長年、積極的に公務に取り組んできました。1947年にエリザベス2世と結婚して以来フィリップ殿下は王室の任務を担ってきました。
彼はエリザベス2世即位後、海軍を退役し王配として長年、女王を支え続けたのです。女王の公務の大半に夫として同伴し、単独で行った海外訪問は143カ国にも上ります。
フィリップ殿下は、イギリス王室の一員として公務に献身的に取り組みました。
また王室の改革や近代的に積極的で、王室の日常をテレビで公開する等、イギリス王室と国民の関係を親密にすることに熱心でもあったのです。
フィリップ殿下は、イギリス王室の一員として献身的に公務に取り組み、長年にわたり王室を支えた重要な存在であるとされています。
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